夏休みの宿題で定番の読書感想文。
小学校低学年だと、意外に難しい宿題です。
そもそも、人生経験もほとんどないので、文章を読むだけでなく、主観的に感想を書くというのはちょっと大変かも。
でも読書感想文は、読解力だけでなく感情移入することで、人格形成にもなるし、本を好きになるきっかけにもなります。
そこで、なかなか読書感想文が進まない子供にどのように読書感想文を進めればいいのか、2015年の小学校低学年用課題図書[クレヨンからのおねがい!]を例にして、書き方、例文を参照してみます。
※ 本のレベルからいうと、3.4年生でも[クレヨンからのおねがい!]を読書感想文に使ってもいいと思います。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】クレヨンからのおねがい! [ ドリュー・デイウォルト ] |
クレヨンからのおねがい!のポイント
クレヨンからのおねがい!が小学校低学年の読書感想文に適しているのは、2つ理由があって、1つはクレヨンという小学生になじみのある道具が擬人化されているところ。
子供がクレヨンの立場になって考えることが容易です。
2つ目の理由は、12色のクレヨンがたくさんあって、どのクレヨンでも感想文を書くことができる点です。
使われなくて暇なクレヨンもいれば、使われすぎて忙しいクレヨンもいます。
似た色でけんかしているクレヨンもいます。
愚痴ともとれるんですけど、クレヨンの立場を、現実世界の自分や相手に置き換えて考え、感想を作りやすいです。
読書感想文を書くポイント
低学年の子供なら、一緒に読んでみたり、子供に音読させるといいです。
イラストがかわいく、カラフルなので読みやすいです。
クレヨンたちの手紙を読んで、それぞれのクレヨンの立場や気持ちを考えると、感想文を書きやすいです。
子供も好きな色もあれば、嫌いな色もあると思います。
その中で書きやすいクレヨンを数色選んでもいいですし、クレヨンすべての調和をどのように考えたのかも、子供に確認するといいです。
単純に「現実世界で、もし自分がクレヨンを使うとしたら今後何を意識して色を使うのか。」という感想文がかけます。
少しポイントを変えるのであれば、クレヨンを「友達」や「周りの人」と置き換え、人間関係や思いやりなどを題材に感想文を書くことができます。
【スポンサーリンク】
単純な例文だと
赤は人気者だけど、頻繁に使われるし、周りからの目もあって大変、自分も人気者になるために大変だけど頑張ろう
みたいにクレヨンと、現実社会を対比させると感想文を書かせやすいです。
たくさんの色があって面白ろい本なので、ぜひお勧めです。
ちなみに、原作は大人向け
日本では表現が抑えられていますが、実は原作はクレヨンが労働者でケビン(クレヨンの持ち主)が管理者という構図です。
「権利の主張と行使」ともとれる内容で、極端にいうと、クレヨンがストライキを起こしているわけです。
「仕事を休めない」「高いノルマがある」「名前で呼んでもらえない」などなど。
労働環境の悪さをクレヨンが代弁。
日本語では直訳しておらず「主張」ではなく「おねがい!」です。
大人も読んでみると面白い内容ですよ。
海外の絵本は意外にストレートです。
他にも離婚を前向きに表現している絵本もあったりして・・・。
子供が図書館で「離婚」の話題の本を借りてきたときは驚きました(笑)
【自由研究がまだの場合はこちらも確認ください。】
夏休みの自由研究、小学生低学年(小1.2.3)は親がどこまでかかわればいい?
LEAVE A REPLY