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離乳食を始めたけれど、どんな状態になったら次の段階にすすめるの?

私もいろんなママから「今、こんな感じなんだけど、そろそろ次に段階に進めていいのかな?」と相談を受けることがあります。
赤ちゃんの様子を見ながら発育発達にあった進め方をすると、躓きも少なく、ママも赤ちゃんも安心して幼児食にすすめますよ。

はじめる前に

首が座って、支えると座れるようになったころ、食物に興味を示してスプーンなどを口に入れても舌で押し出すことがなくなったらはじめ時です。

10年近く前までは「離乳食の開始前に白湯や重湯、果汁を与えてスプーンやミルク・母乳以外の物に慣れる」と言われていました。

しかし最近では、果汁の摂取によって母乳やミルクの量が減る事、乳児期以降に果汁の過剰摂取傾向や低栄養・発育障害との関連が報告されているので、離乳食開始前には特別に何か与える必要はありません

赤ちゃんは細菌に弱いので、与える食材は、ヨーグルト・果物は別として、加熱してから与えるようにしましょう。
また、「はちみつ」は乳児ボツリヌス症予防のために、満1歳までは与えないようにしましょう。

離乳食初期 なめらかにすりつぶした状態

始めて約1か月間は1日1回の離乳食です。
与える時間帯はアレルギーが出た時に通院しやすく、ママが落ち着いて与えられる時間帯がお勧めです。

我が家も家族で一緒に食べられる朝食に離乳食タイムを設けていました。
夜中の授乳から数時間は空いているし、朝一番なので良く食べてくれて安心出来ましたよ。

また、ちょっと時間がずれる程度であれば問題なのですが、「今日は朝、明日は夜、明後日は朝、その次は昼」等と離乳食の時間帯が大幅にずれると赤ちゃんのリズムも崩れて育児しずらくなりますので、だいたいどの時間帯に与えるかを決めておいた方が良いですね。

この時期は離乳食を「飲みこむ事」「舌触りや味に慣れる事」が目的で、ポタージュくらいのトロトロした食感に仕上げます。

栄養はミルクや母乳から取っていますので、欲しがるだけ授乳します。

始めはアレルギーの心配の少ない、お粥をすりつぶしたものを1さじから始めます。

赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ同じお粥の量を増やし、慣れてきたらジャガイモやサツマイモなどの根菜・ホウレンソウなどの葉物・果物・豆腐や白身魚などを同じくすりつぶしてトロトロにしたものを1さじから試していきます。

こんな時は・・・

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もし、赤ちゃんが初めての食材を口から出してしまった場合

スプーンで食材と口の周りのよだれを一緒にもう一度口の中に入れてあげましょう。
よだれは消化酵素の一種で、あかちゃんも自分のよだれは慣れているので、食べやすくなります。

どうしても上手に飲み込めない
新しい食材を嫌がる
スプーンやさじを押し出してしまう場合

無理に進めようとせず、いったん離乳食を中止するか、慣れた食材に戻して、1週間後に再チャレンジしましょう。

初期から中期へ

離乳食開始から1ヶ月程度経ったころです。

離乳食を始めてママも赤ちゃんも離乳食に慣れ、発育発達が順調であれば赤ちゃんの体調を見て1日2回食にします。

トロトロから徐々に水分量を減らし、生後7,8か月ごろには舌でつぶせる程度の豆腐やプリンくらいの固さに仕上げましょう。
この頃になるとお粥はつぶさずに全粥を食べられるようになります。

いろいろな食材の味や舌触りを楽しめるように、赤ちゃんの様子を見ながら使う食材の種類を増やしていくと良いですね。

中期から後期へ

そろそろ1日2回の離乳食にも慣れ、大人の食事にも手を伸ばす頃ではないでしょうか。
食事の回数を家族と同じく1日3回に進め、家族と一緒にニコニコ食べられるようにしましょう。

支援センターや子育てサロン等で「みんなと一緒」に食べると雰囲気も変わり、楽しい食事を味わえますよ。

この時期になると手づかみ食べを始める子もいますので、思う存分させてあげましょう。

この時期の食材は「歯茎でつぶせる固さ」に仕上げます。

ご飯は全粥から、徐々に水分を減らしていき軟飯が食べられるようになります。
9か月頃になると鉄分不足が心配になるので、ほうれん草などの野菜や赤身の肉、レバーなどで鉄分不足を補う食事を心がけましょう。

後期から完了期へ

日本人の習慣でもある1日3回の食事がとれるようにします。
手づかみ食べを通して徐々にスプーンや他の道具を使えるようになっていきますので、手づかみ食べをしやすい工夫をしましょう。
うちでは、手づかみしやすい、お好み焼きと餃子を良く作っていました。

この頃には食べむらも出てきます。
日中、お腹がすくように沢山活動すると昼食を良く食べるようになりますし、早めに寝ると朝食も良く食べてくれるようになりますよ。

好き嫌いも出てくると思いますが、「嫌いだから出すのを辞める」ではなくて、嫌いでも食卓には出しておくといつの間にか食べてくれるようになります。
「食べないの?」と聞いて、ママが美味しく食べる姿を見せてあげましょう。

各時期の離乳食の量は厚生労働省が目安量を出しています。
ただし、そこにも「子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて食事の量を調整する」と書いてあります。

大人も今日は沢山動いたから食べたいなと思う日と、ちょっと暑くて食欲無いなと言う日がありますよね。
赤ちゃんも同じです。

毎日同じ量を食べなくてはならないという事もありませんし、周りの赤ちゃんより多いから良い、少ないから悪いという事はありません。
また、初期・中期・後期・完了期の進み方も月齢になったから次に進むというのではなく、赤ちゃんの食べるという力の発達に応じて進めていくのが一番です。

歩くのが早くても食に興味が無く、離乳食が進まないお子さんも居ます。
逆に、食事だけは早いというお子さんも居ます。毎日食べさせている中で、食べる時の口の動き、体重の増加や機嫌、発達を観察しながら進めて行きましょう。

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