上野動物園ですが、2015年の夏に不忍池のオオワシが亡くなったころから、池の周辺・弁天門あたりの整備が始まりました。
最初は、西園の池の周辺・弁天門の一部かなーと思っていたのですが、2016年11月に行ったら大きく整備箇所も広がっていたのでレポートです。
人の流れも少し変わっているので、行く人は参考にしてみてください。
※ 2016/11のレポートです。
整備中も多く、数ヵ月後には変っている場合もあります。
この記事の目次
整備しているところ
- 上野動物園の入口(券売機の前)
- 上野動物園の出たところの遊園地
- 入ってすぐ、パンダの手前
- 猿山の前のレストラン
- 猿山の横のカピバラの展示箇所
- 不忍池と弁天門周辺
箇所としては大きく6つなんですけど、3つのうちの1つの門が閉鎖されているし、4つあった飲食系の売店の1つが閉鎖されているので、特にお昼の混雑がすごくなってきています。
注意していかないと、お昼ご飯に時間を取られ、あまり見ることができない残念な上野動物園になってしまうので注意です。
人気動物にはあまり影響はないです
ざーっと見ましたが、人気の動物を見るにはまったく影響がありません。
ゾウ
ゴリラ
トラ
ライオン
サイ
キリン
カバ
などなど、おそらく人気の動物で見ることが出来ないのは、カピバラさんくらいじゃないでしょうか。
11月の初めは気温もそれほど寒くもなく、動物たちは意外に元気に回っていました。
思いつきで行ったのでスマホカメラです。





整備中の混雑の影響について
改めて、整備中によって大きく人の流れが変わっているところを紹介します。
上野動物園の入口
大きく工事をしているので入りにくそうですが、実際に影響はありませんでした。
券売機の前のスペースの右側だけが改修工事していて、券売機の数は変わりないです。
上野動物園の出たところの遊園地
上野動物園の入口と出口の間に変な遊園地的な施設があります。
だいたい、上野動物園に入る前に券売機で子供が「あれ乗りたい」親が「動物園にきたんでしょ、終わったらね」みたいな会話をしています。
そして、上野動物園を出たところに施設の入り口があるんです。
そこがなんと閉園していました。
こんな看板が・・・
読んでみると、東京都の土地を借りていたが継続できなくなったということみたい。
終戦直後でしかも都の土地ということで、いろいろな事情が裏にはありそうな感じがします。
おそらく入口の改修工事と一緒に取り壊すんでしょうね。
パンダの手前
さて、入口を入って右側。
パンダの手前も大きく工事をしています。
入ってすぐにパンダがあるので、ほとんどの人が先にパンダに行くため見向きされないスペースです。
以前は鳥の展示と、ベビーカーの貸し出しを行っていました。
ちなみにベビーカーの貸し出しはパンダの前で行われています。
猿山の前のレストラン
改修工事の中で、人の流れが最も変わるのがこのレストランの整備です。
すでに真っ白な壁になっていて、建物も壊されていました。
残っているのは自販機のみ。
以前ここではサンドウィッチなどの軽食が売られていて、中でも外でも食べることができました。
そのためお昼を食べる人で混雑していたのですが、今は土日の12時台でもベンチが空いていることも多いです。
元々カピバラがいたスペースも白壁でおおわれているので、ちょっと寂しいスペースになっています。
大きく変わるランチタイム
今回の整備の中で最も影響しているのはお昼の休憩スペースです。
4つあった大きな飲食スペースの中の1つが閉鎖中ということで残りの3つが大混雑しています。
しかも以前は11時前はそれほど混雑していなかったのですが、今は軽食が食べられる売店は11時前から大行列ができています。
無計画に来てしまうと「ランチ難民」になるかもしれません。
おすすめは、お弁当の持参です。
ベンチは食事スペース以外では空いているところもあるので、テーブルがなくても食べれるおのぎりなどを持ってくるのがよいです。
個人的には、上野の外は飲食店が多いので、動物園内ではおやつ程度で済ませ、動物園を出てからゆっくり食べるのがおすすめです。
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不忍池と弁天門周辺
そして以前より整備が始まっていた弁天門側。
東と西をつなぐいそっぷ橋を降りて反対側に向かうとレッサーパンダとヤマアラシがいます。
整備は、レッサーパンダを過ぎたあたりから行われていて、完全に封鎖されています。
人がほとんど行かないところになってしまい、ベンチも比較的空いている場所です。
静かに休憩するならいそっぷ橋の下がおすすめです。
なんで整備してるの?
改めて思ったのが、なぜ整備をしているのかということです。
実は、平成23年より10年計画で動物園の整備が予定されていました。
特に上野動物園は世界中から注目される動物園で、世界の野生動物についてしっかりと発信できるようにするためのようです。
単なる観光地というより、動物にあった展示方法を考え、野生動物保全や教育目的を重視した動物園として変わるようです。
動物にやさしく、人には見やすく、動物を通し自然環境を学べる動物園ですね。
レッドリストとワシントン条約
1年ぶりに訪れましたが、もう1つ気がついたのはレッドリストとワシントン条約について記載があったことです。
レッドリストは国際NGOのIUCN(国際自然保護連合)が発表している絶滅の危機に瀕している世界の野生生物のリストのことです。
絶滅の危険性に応じ大きくランク分けがされています。
- Extinct in the Wild 野生絶滅種
- Critically Endangered 近絶滅種
- Endangered 絶滅危惧種
- Vulneable 危急種
- Near Threatened 近危急種
などです。
2年に一度行われるワシントン条約の会議ではIUCNの報告などを元に国際取引のルールなどが決められます。
ちなみに上野動物園のニシゴリラは、レッドリストの「CR Critically Endangered」に分類され、ワシントン条約では取引が最も制限されている附属書Ⅰになります。
上野動物園ではこの様に表示されています。
動物園で種の保全なども学べるようになっています。
子供を環境、自然を考えるきっかけにとてもいい場所です。
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