「離乳食は○か月になったら始めるもの」「もう、●か月だから始めなきゃ」逆に、「離乳食は面倒だから、1歳過ぎてから幼児食を与えればいいよね」そんな風に思っていませんか?
でも、実際には赤ちゃんの成長発達は個人差、個体差が大きいので、「今日からうちの子は6か月だから離乳食を始めなきゃいけない」とも言えません。
「じゃあ、いつから始めたらいいの?」と思いますよね。その答えは赤ちゃんが一番よく知っていて、離乳食の開始のサインは赤ちゃんから発信されています。
順調な離乳食の開始のために知っておきたい事をまとめました。
なぜ離乳食が必要なのか
私自身も「離乳食って面倒で、早く大人と同じものを食べてほしい。どうして離乳食は薄味が良いんですか?」と聞かれたことがあります。
大人と赤ちゃんでは「体重1キロあたりに必要とする栄養などの量」は赤ちゃんの方が多いって知っていましたか?
それなのに、赤ちゃんは栄養やエネルギーを消化吸収する能力は未熟だから、体の機能の発達に合わせた負担のかからない、消化吸収しやすい離乳食が必要なんです。
例えば、塩分が濃いと腎臓に負担がかかり、生活習慣病などの病気にかかりやすくなります。
また、母乳の分泌が順調であれば赤ちゃんは母乳栄養だけで生後4~5ヶ月ごろまで順調に育ちます。
しかし、5ヶ月を過ぎるころから赤ちゃんはどんどん活発になり、水分量の多い母乳だけでは赤ちゃんの成長発達を支える事が出来なくなるので、離乳食が必要になります。
「じゃあ、1歳過ぎて幼児食を食べさせればいいじゃん」と思うでしょうし、実際にそういう育児法もあります。
しかし、適切な時期に母乳やミルク以外の物を口にして、離乳を開始しないと、食事に対する興味を失う可能性もありますので、「我が子の離乳食開始のサイン」を知って適切な時期に離乳食を開始することはとても大切です。
知っておこう!我が子の離乳食開始のサイン
近所の赤ちゃんや育児雑誌などをみて、我が子と全く同じ!!と言う赤ちゃんはいません。
同じ月齢の赤ちゃんでも成長発達はそれぞれ違いますよね。
お座りができる子、はいはいをする子、お座りが出来る子、まだまだいろんな事がゆっくりの子。
成長発達が違えば離乳食開始の時期も全く違って当然です。
そこで、離乳食を開始する上で確認したいサインは4つ!
- 首の座りがしっかりしている
- 支えてあげると座れる
- 食物に興味を示す
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)
意外と見落としがちなのは「食物に興味を示す」「スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる」です。
食物に興味を示すというのは、両親や周りの人の食事する姿を見て赤ちゃんがヨダレを垂らしたり、一緒に口をもぐもぐ動かしたり、「欲しい、ちょうだい!」と言わんばかりに手を伸ばしたりしている状態です。
同じように食事を見ていても、このようなサインが無い場合は大人が美味しそうに食べる姿をたくさん見せてあげると少しずつゆっくりと関心が湧いてきますよ。
さらに、生まれたての赤ちゃんは反射により無意識で母乳を飲んでいますが、4か月ごろからこの反射は少しずつ消えはじめ、生後6、7か月頃にはほとんど赤ちゃんの意思で動かせるようになります。
そのため、スプーンなどを舌で押し出すことも少なくなります。
離乳食を開始してもスプーンなどを舌で押し出してしまうようであれば、時期が早すぎるのかもしれません。
1週間くらい離乳食を中断して再度チャレンジしてみても良いですね。
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大人の側のタイミング
ママが疲れ切っているのに「赤ちゃんのサインがあるから」「月齢が達したから」「お医者さんに勧められたから」といって無理に離乳食を開始してもうまく進まない事があります。
赤ちゃんは言葉を使えない分、言葉以外の、ママの表情や感情を読み取るのが上手ですので、ママが心と体が元気な時に開始するのが順調に離乳食をスタートするためのコツです。
大人の食事も一緒に
これまでは赤ちゃんの離乳食の話をしてきましたが、ぜひ離乳食の開始前にしてほしい事があります。それはママの食事を十分に、丁寧にする事です。
慣れない赤ちゃんとの生活でママの食事もおろそかになりがちだとは思いますが、普段、どんな風に食事をしていますか?
産後のダイエットのために粗食??赤ちゃんや子供の世話に追われてママだけ立ち食い??
パートナーとの食事は赤ちゃんが寝静まってから?いつもイライラ忙しく食べてる??
「家の中で大人が食事をする風景を赤ちゃんが見る」と言うのは赤ちゃんの食への関心を引き出すためにもとても大切なことです。
離乳食を開始してから悩んでいるママに「ママの食事は赤ちゃんと一緒に食べている?」と聞くと「別々」と答える人がいます。
やはり、赤ちゃんもママも一緒に食べる中で「美味しいね」「今日のご飯はどんな味?」等とコミュニケーションを取りながらの方が食が進みます。
毎食でなくても良いので、赤ちゃんには大人の食事風景を見せてあげましょう。
離乳食は赤ちゃんの今後の食事人生の土台を作る大切な時期です。
- 首の座りがしっかりしている
- 支えてあげると座れる
- 食物に興味を示す
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)
周りの人や月齢にとらわれ過ぎず、ゆったりした気持ちで、目の前にいる赤ちゃんと育児をしているママのタイミングで離乳食を開始しましょう。
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